Windows10+ACCESS2016のODBC接続時のエラーについて
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【情報】
Windows10+ACCESS2016(32ビット版)の組み合わせをクライアントにして、
ODBC3.51.9で、MySQL3.23.51やMySQL4.0.18に接続した場合、電子カルテを稼働させると、多彩なエラーが出る場合があることが判明しました。 データを更新した後、カラムに#nameと表示されたり、ACCESSが終了したり、
特に最終的にACCESSのerror7713となります。
ODBCの設定を変更しても正常化しません。(ACCESSの強制終了を防ぐことは可能です)
当社には2017年5月から6月現在まで2施設からの報告がありました。

【状況】
①当社で検証したところ、
エラーが出るACCESS2016はMSO(16.0.7927.1017)・MSO(16.0.7571.7122)でした。(他にもあるかもしれません)
エラーが出ないACCESS2016はMSO(16.0.6326.1010)でした。(他にもあるかもしれません)

②Windows10+ACCESS2016の特定のbuidだけの現象で、同じデータベースサーバーに他のOS、ACCESSの他のバージョンの組み合わせのクライアントで稼働させても全く問題ありません。

③この問題は世界的に問題になっているようですがマイクロソフト社でも情報を収集している段階で根本的な解決策はまだ無いようです。
報告されている内容では、
MySQLのバージョンはさまざまです。
ODBCのバージョンはさまざまです。
Windows10+ACCESS2016の組み合わせのみで発生しますが、同じACCESS2016でもbuidの違いで正常に稼働するものもありますし、ACCESS2016を他のバージョンのACCESSに変更すると問題は解消しますので、OSやODBCのエラーではなくACCESS2016の特定のbuidに関連しているものと思われます。

【当面の対応策】
①Windows10+ACCESS2016の組み合わせで正常に稼働する場合は、ACCESSの自動更新・Windows10の自動更新を止めてください。

②Windows10+ACCESS2016で正常に稼働しない場合、将来ACCESS2016のbuidの変更があったりACCESSのバージョンが変わると問題は解消すると思われますが、 現在この状況を同じ組み合わせで解消することはできませんので、この状態になった場合の対応策として、
ACCESS2007ランタイム版をインストールしてください。

ACCESS2016がインストールされた状態でACCESS2007ランタイム版をインストールしますと、 電子カルテなどのMDBファイルはクリックすると自動的にACCESS2007ランタイム版で起動し, 問題なく稼働します。


■このような場合に備え、ご自分の施設で使用されるパソコンではOSやACCESSのバージョンを一度に一斉に切り替えて更新するようなことはお勧めしません。古いコンピュータを時間をおいて1台ずつ新しいものに更新してゆくことでインターフェースに慣れることも可能ですし、今回のような事態が発生しても対処可能です。パソコン環境も多様性を維持することは重要と思われます。


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